日本下水汚泥資源化協会、見学会で汚泥肥料の効果を実感
日本下水汚泥資源化協会 は5月20日、茨城県利根左岸さしま流域下水道『さしまアクアステーション』で密閉型堆肥化施設の見学会・講演会を実施した。当日は国および地方公共団体の関係者含め、約70名が参加した。
2024年7月より本格稼働している堆肥化施設の導入に至る経緯や、茨城県と共に目指す資源循環型社会の構築に向けた事業、超高温好気性発酵技術を用いた密閉型堆肥化装置『YMひまわりくん』などについて学んだ。
また、4年間にわたって下水汚泥肥料を施用して農業生産を営む、和饗エコファームのかんしょ栽培圃場での土壌環境などを見学した。
講演会では、松井三郎京都大学名誉教授が国内農業の現況や国の政策、汚泥肥料施用による土壌・植物への効果や堆肥化システム、かんしょ栽培の事例を説明した。
当日の参加者からは「類似の事業展開や取り組みが国内各地に生まれたら良い」などのほか、継続的な開催を期待する声も聞かれた。