月刊下水道2025年6月号特集/浸水対策のBefore & After

日本列島は今や、自然災害に見舞われない年はない。なかでも水害は頻度・規模ともに拡大傾向にある。昨年7月下旬には山形県で24時間降雨量が400ミリメートルに迫り観測史上第1位の値を更新。石川県能登地方では9月に、最多降雨記録を大きく塗り替える“222㎜/3時間”という豪雨が発生。また8月に九州地方を襲った台風10号では大分県由布市で603ミリメートル48hもの雨が降った。これは「123年に一度」降るかどうかと目されるほどの雨量だが、その降雨確率は5年後には「63年に一度」にまで下がると予測されており、豪雨災害の危険度は倍増する見通しだ。
 そこで出水期を迎える6月号では、脅威を増しつつある水害に挑み続ける下水道事業体等の取組みに焦点を当てる。内水被害防止に向けた取組みやその対策効果、将来をにらんだ計画などを探った。

【特集】
■ 下水道における浸水対策に関する調査研究
■ 民間施設等における雨水貯留浸透の取組み
■ 「郡山市ゲリラ豪雨対策9年プラン」の効果
■ ICT技術を活用した情報収集による内水氾濫対策
■ 広島市における浸水対策施設の整備と効果
■ 運用開始後のグリーンインフラにおける雨水流出抑制効果
■ 下水道管きょに適応する新たな光ファイバー水位計
■ その他

202506表紙_大