月刊下水道2025年7月号特集/下水道分野のリスクと対策
下水道事業を安定的に継続していくには、さまざな「リスク」と常に向き合うこととなる。例えば、地震や浸水といった自然災害のリスクは発生そのものを止めることはできず、被災前の準備が重要となる。また陥没事故の発生、さらに人口減少の時代を迎え、継続して事業を運営していくだけの資金面でのリスクや次世代への技術継承が途絶えるといったリスク、下水道使用料の誤徴収や徴収漏れといった事務的なミスをするリスクも考えられる。リスク対策が不十分で下水道サービスに支障をきたせば、多くの人びとの生活に大きな影響を与えることになる。「停止」や「休止」が許されない下水道事業において、その継続を阻むリスクへの対策はとりわけ重要と言えるだろう。
そこで今回は下水道事業を遂行するうえで起こり得るさまざまなリスク対策を考えた。
【特集】
■ 下水道事業の持続的な経営のための提言
■ 下水道BCPの役割と上下水道一体化への対応課題
■ 下水道システムのサイバーセキュリティ対策
■ 実例から学ぶ下水道使用料誤徴収のリスク対策
■ 不明水流入リスクへの対処法
■ 酸性医療排水を原因とする下水道施設損傷リスクへの取組
■ 陥没事故を防ぐための地質調査
■ その他
