エネルギーコンサルタント・越智文雄の「持論・時論・自論」 ~ 新型コロナの発生から満5年 次のパンデミックに備えよ!(2)

保健所はしっかり勉強し直すべき

当時、医学薬学の世界で常識である次亜塩素酸水の活用についてそれを知っている医者も学者も、口を閉じ続けました。プリンセスダイヤモンド号の消毒に初めから次亜塩素酸水を空間噴霧していれば、そもそもの感染拡大が起こらなかったかもしれません。この時、横浜で次亜塩素酸水メーカーから寄贈を申し出ていたにも関わらず、厚生労働省の災害派遣医療チーム「DMAT」(ディーマット)は「厚労省が認めていないものは使えない」と拒否したそうです。

 多くの自治体は厚労省が認めるまでは使わないとの見解で、コロナの空気感染拡大を放置することになりました。感染対策セクションも危機管理部局も市民の生命が関わる事態でも風評に惑わされ、真実を調べようともしませんでした。厚労省が通達を出しているにもかかわらず、いま本日現在でも感染防止対策として認めずに感染対策の備品にすらしていないのはなぜでしょうか?

 悪質なネガティブキャンペーンによっていまだに誤った認識が払拭されていないため、自治体の災害備蓄品リストに入っていなかったり、いまでも保健所が空間噴霧は認めない誤った指導を行っているところもあります。

 ある保健所職員が長年次亜塩素酸水を加湿器噴霧して園児の健康を守っていた保育園に対してそれをやめるように指導した結果、クラスターが起きて保育園は閉鎖し、自宅待機中の園児から父親が感染し死亡したという悲しい事実もあります。感染対策、防災危機管理セクション、保健所はコロナ禍での結果的な不作為について猛省し、しっかり勉強し直していただきたい。市民の健康と命を守る最前線の人たちが風評やフェイクにだまされてはいけないのです。(次回は、33日配信予定)

*次亜塩素酸水溶液普及促進会議のホームページに数々のエビデンスと、過去の学会発表が掲載されているので、検索して勉強してください。越智経歴