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耐震技術の知見や経験を生かして貢献   第23回定時総会 下水道既設管路耐震技術協会

下水道既設管路耐震技術協会は25日、東京都中央区の銀座東武ホテルで第23回定時総会を開催した。

井上克彦会長は冒頭のあいさつで元旦に発生した能登半島地震に触れ、「3月に地震による影響が大きかったと思われる3都市・7地区の28のマンホールを対象に、既設人孔耐震化工法の施工された管口損傷の有無、フロートレス工法が施工されたマンホールの消散弁の開放状況と浮上の有無を調査し、本協会の耐震化工法がその機能を発揮していることを確認した。引き続き、被害が大きい奥能登の市町を対象に調査を実施していく」とし、今後は「地震に関する知識や経験を有する下水道関係者が、地震対策の重要性を継続的に啓発・PRする必要がある」と語り、協会としての知見や経験を生かした役割を果たしていくと強調した。

また、4月より上下水道が一体化されたことを受け「水道施設についても本協会の工法がお役に立てることが多々ある」とし、今後の指針を示した。

あいさつする井上会長

なお、各工法の令和5年度の施工実績は、「既設人孔耐震化工法(ガリガリ君)」は2769人孔(累計125都市、7万8397人孔)、「フロートレス工法」は1032人孔(累計114都市、2万9389人孔)、「更生管マンホール接続部耐震化工法(耐震一発くん)」は、511管口(累計60都市、11133管口)だった。