スマトラ島に生態系農法 WWFジャパン、ソニーなど

世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)とWWFインドネシア、ソニー、生態系関連の環境技術を持つソニー子会社のSynecO(シネコ)の4者は19日、インドネシア・スマトラ島の森林再生地にシネコが取り扱うSynecoculture(シネコカルチャー)という農法を導入し有効性を検証するパイロット事業を開始すると発表した。シネコカルチャーは自然に構造を備えた組織を作っていく生態系が持つ働き(自己組織化機能)を活用する農法。戦略的に多種多様な植物を混生・密生させ植生導入と管理することで豊かな生態系を作り出す。

スマトラ島に生態系農法 WWFジャパン、ソニーなど_森林再生活動地の調査の様子
森林再生活動地の調査の様子

環境負荷を生む耕起・施肥・農薬を必要としない。多種多様な有用植物も生産するため、地域の主要農産物である米や果実以外で収入を得られる仕組みの構築にもつながる。

事業は地元インドネシア西スマトラ州ソロク県スンガイ・アブ村のコミュニティと協働し、2024年末までの約1年間で生態系への効果を測定するとともに活動により長期的に森林周辺のコミュニティを支援する。急斜面にあるため人の手で管理が困難なスマトラ島の森林再生地に対し、多世代にわたって活用される森林の存続と生物多様性の保全を目指す。

WWFジャパンとWWFインドネシアが協力し現地における森林再生活動を行う。