ヒートアイランド研究の歩みと展望 都市生活への影響が顕在化 さらなる深化と実践で貢献
研究の始まりと日本における歩み
中世以降、都市の発展に伴い、都市に特有の気象・気候現象が発生することが確認され、「都市気候」として研究対象となり、なかでも都市がその周辺に比べて高温となる現象は「ヒートアイランド」と呼ばれ、都市気候の代表的な現象として多くの研究が進められてきた。実際には、都市や集落の形成による気象現象の変化に関する文献は、紀元前にまでさかのぼる。その後、19世紀には欧米の大都市でヒートアイランドが確認され、20世紀に入ると観測の充実によりヒートアイランドの詳細が徐々に明らかとなり、研究は進展していくことになる。
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