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循環経済が社会を変える~移行の加速化に向けた企業、自治体、市民の役割 豊かさ実現のキーワードは「共創」

〝コト〟を生み出す新しいモノ作りが始まる

1 なぜ今、循環経済への移行が必要なのか

現在、環境制約と資源制約という2つの制約が世界のあらゆる国々に重くのしかかっている。前者は公害の原因となる環境負荷物質や地球温暖化をもたらす温室効果ガスの排出削減の要請からくる制約であるが、一方、後者は天然資源がピークアウトする(最大の値から減少に至る)ことからくる制約である。この2つの制約をクリアするためには、天然資源を節約利用・循環利用することによって資源の効率的な利用を促進し、同時に廃棄物も含めて自然に排出するあらゆる物質の量を削減することが不可欠である。もとよりこのことによって経済を萎縮させてはならないのであって、そのためには、資源の利用による付加価値創出力を向上させる必要がある。それを実現するのが循環経済なのである。

循環経済が社会を変える~移行の加速化に向けた企業、自治体、市民の役割 豊かさ実現のキーワードは「共創」 〝コト〟を生み出す新しいモノ作りが始まる 東海大学学長補佐・政治経済学部経済学科教授 細田衛士_図1 実質GDPと一般廃棄物排出量との関係(出典・環境省各種データおよびIMFデータなどから筆者作成)
図1 実質GDPと一般廃棄物排出量との関係(出典・環境省各種データおよびIMFデータなどから筆者作成)

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