海の力引き出しCO2固定 アサノ大成基礎エンジ 再エネで大量・効率的に
海水にはCO2を固定化させる能力があらかじめ備わっている。その能力を目覚めさせ、わずかなエネルギーで反応を起こす研究を進めているのがアサノ大成基礎エンジニアリングの糸永眞吾氏だ。「大気のCO2が海水に触れ、炭酸カルシウムとなり沈殿する。海水中のマグネシウムがその反応を妨げていると突き止めた。電気分解で海水をアルカリ化させマグネシウムを除き沈殿を促す」。学生も学ぶ基本的な原理。「太古から生物が繰り広げてきた営みだ。化学的に模倣しCO2を地球に返す」。生成物は石灰岩となり沖縄県・宮古島などを形成した地球史を重ねる。太陽光発電システムにつなげれば大量・効率的に固定化できる。膜も触媒もいらない。海の力を引き出し脱炭素に新機軸を打ち出す。

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