市町村との連携強化 多摩地域420万人の生活や都市環境支える 単独処理区編入や強靱化、危機管理などに注力 東京都 持田 智彦

東京都 下水道局 流域下水道本部 技術部 市町村下水道担当課長 持田 智彦

はじめに

東京都多摩地域の下水道は、30市町村が事業を行う公共下水道と東京都下水道局(以下、当局)が事業を行う流域下水道が一つのシステムとして機能を発揮しています。1969年に流域下水道事業が開始され、市町村は各家庭から流域下水道に接続する公共下水道を、当局は流域下水道幹線や水再生センター等を整備し、現在は流域下水道幹線約230キロメートル、ポンプ所2施設、水再生センター7施設を管理しています(図1)。市町村と当局が連携して下水道の整備を進めてきた結果、公共下水道普及率(汚水人口ベース)は2010年度末に99%に達しました。

市町村との連携強化 多摩地域420万人の生活や都市環境支える 単独処理区編入や強靱化、危機管理などに注力 東京都 下水道局 流域下水道本部 技術部 市町村下水道担当課長 持田 智彦_図1 多摩地域の下水道計画区域の構成
図1 多摩地域の下水道計画区域の構成

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