家庭用蓄電池のDR 調整力、遠隔制御を検証 東電EPなど4社 

東京電力エナジーパートナー(EP)と京セラ、TEPCOホームテック、エネルギーソリューションを手掛けるエナリスの4社は3日、家庭用蓄電池を遠隔制御するデマンドレスポンス(DR)の実証を開始した。再生可能エネルギーの有効活用や電力の安定供給につながる蓄電池の調整力を創出できるか検証する。遠隔制御する際に電力供給が追従するかなどの技術性、電力調達コストの削減効果といった経済性を確認する。今年12月末まで検証する。

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実証のイメージ

京セラ製の家庭用蓄電池を使用している顧客の協力を受け東電EPがエナリスに対して家庭用蓄電池の制御を指示する。エナリスはスポット価格の予測に基づく制御計画を立てそれに基づき京セラに家庭用蓄電池を制御させる。10分間隔で蓄電池の充放電状況を監視し計画値達成のために補正制御を行う。

平均気温の上昇による電力需要の急増や発電機のトラブルによる供給力の低下など、電力供給と需要のバランスを調整する必要性が高まっており家庭用蓄電池を使った調整力の創出が注目されている。4社は本実証を通じて得られた知見で再エネの有効活用、電力の安定供給、顧客の負担軽減につながる新たな家庭向けDRサービスの開発を進める。