安心安全な廃棄物処理に向けて ―分別排出の徹底と最新検知技術

充電ができて、繰り返し利用でも充電容量の低下が少ないという特徴をもつリチウムイオン電池(LiB)は、電子タバコや小型扇風機をはじめさまざまな小型製品に搭載され、人々の生活を快適にしてきた。しかし、廃棄の際に誤ったごみ区分で排出された場合などにごみ収集車やごみ処理施設、プラスチックごみのリサイクル施設等で電池内部から発火し、場合によっては大きな火災へと発展するケースが増加している。ここではLiB起因の火災防止対策に関する東京都の取り組みや、新エネルギー・産業技術総合開発機構が実施した「NEDO Challenge, Li-ion Battery 2025」にエントリーしたLiBの検出装置などについて紹介する。