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廃棄物・資源循環分野の研究の歩みと展望 人文・社会科学含む総合知を活用 問題に取り組むプラットホームへ

創刊60周年おめでとうございます。

日本における廃棄物・資源循環分野の歩みは、この60年間で「公衆衛生の確保」から「環境保全」そして「資源循環・脱炭素化」へと、大きな変遷を遂げてきました。図に示すように60年前とは、都市化と工業化により廃棄物の発生量が急増し、公衆衛生や生活環境の維持が喫緊の課題となり、清掃法から廃棄物処理法へと転換した時期に当たります。大学では公害問題などを契機に、「衛生工学科」が誕生して間もない時期で、学術的な研究としては廃棄物の計画論、また、焼却、埋め立てといった処理技術の改善あるいは導入を中心に展開され、准好気性埋め立ての開発がなされました。

廃棄物・資源循環分野の研究の歩みと展望 人文・社会科学含む総合知を活用 問題に取り組むプラットホームへ 廃棄物資源循環学会会長(京都大学教授)高岡 昌輝_図 一般廃棄物排出量の変遷(環境省資料より)
図 一般廃棄物排出量の変遷(環境省資料より)

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