PFAS/規制のすき間、業界の責務(下) 日本環境測定分析協会 小野寺 明 会長に聞く 業界の歴史的成果と新たな役割
環境基準への設定を国が見送ったことで、高まるニーズの反面〝規制のすき間〟に落ち、不適切な分析業務がなされる懸念がある環境中の有機フッ素化合物(PFAS)分析。業界の信頼に足りる体制構築に向け日本環境測定分析協会・小野寺明会長は独自のさまざまな取り組みを進め、国にはリスクを回避する仕組み作りを求める。
――資格や登録制度などのイメージか。
環境省は20年度までダイオキシンの請負調査を受注する機関の資格審査制度を運用していた。同様の制度をPFASに適用するのは難しいと思うが、信頼性を確保するための何らかの仕組みを望みたい。とにかく適正に分析をしようと思ったら我々の共同実験のような外部のクロスチェックや、技能試験を受けるなどコストがかかる。そのような精度管理のための経費が価格に反映されるようなマーケットにしなければならない。
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