地域に歓迎される下水処理場を目指して―佐賀市下水浄化センターのリノベーション 多面的な視点取り入れ迷惑施設から転換
カーボンニュートラルへさらなる進化
佐賀市上下水道局下水道施設課 百崎 晋平
はじめに
佐賀市は人口が約23万人、面積が約431平方キロメートルで、自然豊かな土地が南北に長く広がっている。北部は緑あふれる山間地、中南部は佐賀平野と呼ばれる田園地帯、南部はラムサール条約登録湿地の「東よか干潟」を有する有明海に面している。この自然の恵みを生かした農業や漁業が盛んであり、米や麦、タマネギ、アスパラガス、イチゴ、ミカン、海苔など多くの作物が全国有数の収穫量を誇っている。また、毎年10月末から11月初旬に開催されるアジア最大級の熱気球競技大会「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」は、国内外からの来場者数が80万人を超える一大イベントとなっている。

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