オルタナティブ・テクノロジー(70) 洋上グリーンアンモニア工場群の夢(その1) 会沢高圧コンクリート「福島RDMセンター」開所

夢の実現に第一歩

遠浅な海岸の少ないわが国では、広大な経済水域と造船技術を生かした浮体式洋上風力に注目です。今年3月15~17日に東京ビッグサイトで開かれたスマートエネルギーWeekで、大手総合コンクリートメーカーの会沢高圧コンクリート(北海道苫小牧市)から、洋上風力に関連する驚くべき提案がありました。10メガワット超級の風力タワーとグリーンアンモニア製造装置を搭載したコンクリート製半潜水型フローター(図)を経済水域に大量に浮かべる構想で、多くのベンチャー企業が結集しています。底板打設の上に、ドローン型コンクリート3Dプリンターで浮体の型枠を積層造成する新工法を採用しています。同社は6月30日、関連技術の研究開発型生産拠点として福島県浪江町に「福島RDMセンター」を開所しました(写真)。同日開かれた記念イベントの取材をもとに、コンクリートの最新技術や脱炭素の取り組み、洋上グリーンアンモニア工場構想などを紹介します。

オルタナティブ・テクノロジー(70) 洋上グリーンアンモニア工場群の夢(その1) 会沢高圧コンクリート「福島RDMセンター」開所記念イベントを取材して _図 グリーンアンモニア製造艦「MIKASA」のイメージ(会沢高圧コンクリート提供)
図 グリーンアンモニア製造艦「MIKASA」のイメージ(会沢高圧コンクリート提供)

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