シャオリュウの中国環境ウオッチ(115) 地球環境戦略研究機関(IGES)北京事務所所長 小柳秀明
前号の連載第114回『環境情報収集のリスク』で、「環境情報の収集に際しては、従来の関連法規による規制に加えて、反スパイ法の観点からも十分に注意する必要がある。結論を先に言うと、大気、水質、土壌汚染等に係る情報収集の範囲は、政府機関が現に公開している情報に限らないと危険だ」と紹介したところであるが、5月29日、最も「安全」な環境情報源の一つである2022中国生態環境状況公報(環境白書)が生態環境部のウェブサイトで公開された。基本的に22年にモニタリングしたデータを用いて生態環境全般の状況の概要について紹介している。日本と比べると統計データの整理発表が1年ほど早い。デジタル化が進んでいる証左であろう。

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