キーワードで考えるサステナビリティ(8) アニマルウエルフェア~動物や生命とどう関わるべきか
岡山市内の大学に勤務していたときに池田動物園を応援する学生プロジェクトを担当したことがある。設備が老朽化した小さな動物園の経営は厳しいが、飼育員の方々の努力と地元企業・市民の支援によって、さまざまな工夫がなされていた。その工夫の一つが「環境エンリットメント」であった。「できるだけ動物の自由を保障し、負(嫌悪)の経験を減少させ、正(楽しみ)の経験を増やす」という試みである。池田動物園では、カピバラが岩塩をなめることをできるようにしたり、レッサーパンダの飼育舎にアスレチック遊具をつけたり等を行っていた。

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