落葉分解のメカニズム解明　特有の微生物が分解早める　東京大と千葉大　

東京大学の平尾聡秀講師と執行宣彦大学院生（現・森林総合研究所）、千葉大学の梅木清教授による研究グループは13日、その場所ならではの土壌微生物の構成が落葉分解の進行を決定する鍵であることを明らかした。野外実験で森林の異なる標高間で土壌と落葉を相互に入れ替えた。落葉が本来分解されていた場所の土壌において効率的に分解される「ホームフィールド・アドヴァンテージ（ＨＦＡ）現象」という事象が生じた。さらに、樹木の生育地の土壌に特有な微生物叢が落葉分解のＨＦＡ現象を引き起こしているメカニズムを突き止めた。