愛称は「つるおかBISTRO鮎」 鶴岡市 下水資源活用
山形県鶴岡市は先月17日、下水処理水を活用して育てた藻類をエサに養殖しているアユの愛称を「つるおかBISTRO(ビストロ)鮎」に決定したと発表した。命名したのは、同市在住の佐藤佑太さん。昨年10月に一般公募した作品計639件の中から、最優秀賞に選ばれた。
鶴岡市は、下水道資源を農水産業に有効活用する「BISTRO下水道」の一環として、2019年にアユの養殖を始めた。市浄化センターの敷地内に養殖池を設置し、下水処理水に含まれる窒素やリンなどの栄養分で培養した藻類をエサに年間約2500匹を育てている。藻類で育てたアユは、天然に近い香りと風味があると評価され、食品の規格基準も満たしている。
鶴岡市は、アユの商品化を目指しており、今回決まった愛称で商標登録を出願、今春をめどに販売を開始する予定。