私たちが望む都市(51) 都市と人間の健康と幸福(2)

自然は都市に不可欠な存在である。自然との距離と健康と幸福の間には良い影響があることが分かっている。緑と触れ合う(緑地まで足を運んだり、庭仕事をしたり、ハイキングにいくなどする)ことは、身体活動や社会的な接触を促し、身体的・精神的な回復のために働き、心血管疾患、肥満、うつ病などの発症確率を下げるのに役立つ。しかし、それには触れ合う頻度も大事であって、都市の中の自然と私たちとの距離は、短いほど良い影響がもたらされる。研究によれば、都市の緑地から50センチメートルのところに住んでいる人が週に3、4回緑地を訪れるのに対し、緑地から1キロメートル離れたところに住む人は週に1回しか訪れない。また、自宅や自宅の近くに緑地がある人は、他の緑地に足を運ぶ可能性が高いという。

私たちが望む都市(51) 都市と人間の健康と幸福(2)_パンデミック下で公園やポケットパーク、緑道のよさが再認識され、多くの人がそこで過ごすことを欲していたことは、今に引き継がれている
パンデミック下で公園やポケットパーク、緑道のよさが再認識され、多くの人がそこで過ごすことを欲していたことは、今に引き継がれている

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