斉藤国交相「水道行政移管に全力で」 上・工・下水道5団体新年名刺交換会
日本水道協会、日本工業用水協会、日本下水道協会、全国簡易水道協議会、日本水道工業団体連合会(水団連)は6日、東京都千代田区の東京會舘で「上・工・下水道5団体合同新年名刺交換会」を開催した。当日は、5団体の会員、来賓を合わせて約800名が参加した。来賓には、斉藤鉄夫国土交通相、朝日健太郎前国土交通大臣政務官ら国会議員も駆けつけ、会員の日頃の労をねぎらい、新年の抱負を述べた。
斉藤大臣は下水道事業について、「近年の肥料価格の高騰等を受け、下水汚泥の肥料利用が大きな注目を集めている。農林水産省と緊密に連携し、その拡大を進めている」などと述べた。また、厚生労働省の水道行政移管について斉藤氏は「国民生活にとって極めて重要なライフラインである水道が円滑に移管されるよう準備を進めるとともに、上下水道ともに一層発展させていけるよう、そして後世へ残せるよう、国交省として全力で取り組んでいく」などとあいさつした。
木股昌俊会長は開会に際し、「今年スポーツではサッカー日本代表がワールドカップでベスト16入りを果たした。畑は違うが、開催国カタールでは上下水道でも日本の総合力と技術力を生かした取り組みが実践され、同国の水インフラ整備に寄与している。一方で日本に目を向けると、上下水道設備の老朽化が懸念される。地震や気候変動による浸水被害のリスクも高まっている。このような状況を踏まえ、国や事業体の皆様には上下水道の基盤強化のため、老朽施設の更新や耐震化等に向けた新たな施策や取り組みの実施に期待している」などとあいさつした。
