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環境省 史上初の10億トン以下 24年度温室効果ガス排出 生産減少、電源の脱炭素化で

環境省は14日、2024年度の国内における温室効果ガス(GHG)排出・吸収量の速報値を公表し、CO2換算で約9億9400万トンとなったと明らかにした。23年度と比較して1・9%(約1880万トン)減少しており、基準年の13年度比で28・7%の減少と最低値を更新した。統計開始以降初めて10億トンの大台を下回り、全体としての減少傾向を継続していると強調した。

23年度からの排出量減少の主な要因として、製造業の生産量減少に伴うエネルギー消費量の低下や、電源の脱炭素化の進展を挙げた。24年度の電源構成において、再生可能エネルギー(水力含む)の割合は23・1%(前年度比0・3ポイント増)、原子力は9・4%(同0・9ポイント増)となり、これら再エネと原子力の合計割合が電源構成の3割を超えた。一方、火力発電(バイオマスを除く)は67・5%となり前年度から1・1ポイント減少した。

GHG別の内訳では、全体の約9割を占めるCO2排出量が約9億7100万トン(前年度比1・7%減)となった。電力・熱配分後の部門別で見ると、産業部門(2・5%減)、運輸部門(1・6%減)、家庭部門(0・7%減)と主要な部門で減少した。唯一、業務その他部門においては、電力の排出原単位が改善したものの、産業活動の回復等によるエネルギー消費量の増加が上回り、0・2%の微増となった。

ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)などの代替フロンなど4ガスの排出量は約3220万トンで、前年比4・8%減った。特にHFCsは、低地球温暖化係数(GWP)冷媒への転換や回収対策により3年連続で減少した。

森林などの吸収源対策による吸収量は約5230万トン(前年度は約5390万トン)だった。このうち新たな吸収源として期待される海草・海藻類による「ブルーカーボン」の吸収量は、前年度とほぼ同量の約32万トンとなった。

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