シベリア森林火災 風下で温暖化抑制か 北海道大学ら計算

北海道大学と東京大学、九州大学、千葉大学の研究グループは4月24日、シベリアで発生する森林火災が地球の気候や大気質、経済に与える影響を初めて評価した研究成果を公表した。MIROC5と呼ばれる気候モデルを用いて現在と2030年における近未来の気候条件下で森林火災が増加した場合の影響について、地球全体を捉えた全球感度数値シミュレーションにより評価した。シベリア森林火災が増加すると火災発生源と風下地域で冷却効果と大気質悪化をもたらすことが分かった。近未来の気候下ではこれら地域で火災の大気エアロゾル冷却効果が温暖化を抑制する可能性を示唆した。

シベリア森林火災 風下で温暖化抑制か 北海道大学ら計算_大陸のシベリアのタイガ森林帯で大規模森林火災が発生して煙と共に大気汚染微粒子(エアロゾル)が大量に大気中へ排出され、太陽光を反射している様子の概念図(Open AIのDALL・EをGPT-4で使用して北大らが作成)
大陸のシベリアのタイガ森林帯で大規模森林火災が発生して煙と共に大気汚染微粒子(エアロゾル)が大量に大気中へ排出され、太陽光を反射している様子の概念図(Open AIのDALL・EをGPT-4で使用して北大らが作成)

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