太陽光パネルのリユース・リサイクルで提携 J&T環境とJESCOホールディングス
J&T環境とJESCOホールディングスはこのほど、太陽光パネルのリユース・リサイクルを協力して推進するため、業務提携契約を締結した。
現在、国の「2050年カーボンニュートラル」に向けた再生可能エネルギー促進政策により太陽光発電の普及が急速に進んでいるが、2012年の固定価格買取制度(FIT)開始以降に設置された太陽光パネルの製品寿命が到来する2030年代には大量の廃棄パネルの発生が予想されている。また近年、製品寿命よりも前に自然災害や故障、リプレイス等で廃棄されるパネルも増加してきており、その適正処理が資源循環推進の観点から社会的な課題となっている。この課題解決に向けて、J&T環境は昨年12月に群馬県伊勢崎市で太陽光パネルリサイクル工場を稼働した。
こうした動きの中で、全国の太陽光発電所の建設とメンテナンスに豊富な実績と経験を持つJESCOホールディングスと、廃棄パネルの効率的収集、適正処理、再資源化に技術とノウハウ、ネットワークを有するJ&T環境は、両社で共有するサスティナブル経営の理念のもと、廃棄パネルのリユース・リサイクルシステムの構築に関して協業が可能であるとの認識が一致し、今回業務提携を決定した。
それぞれの役割は、J&T環境はJESCOホールディングスから依頼される太陽光パネル廃棄品の収集運搬およびリユース・リサイクル、JESCOホールディングスの太陽光発電所更新・解体工事の受注支援を手掛ける。JESCOホールディングスは、太陽光発電所更新・解体工事応札時の太陽光パネル廃棄品のリユース・リサイクルを含めたトータル提案、太陽光パネル廃棄品の収集運搬およびリユース・リサイクルのJ&T環境への依頼などを行う。
J&T環境とJESCOホールディングスは、太陽光発電所の建設からO&M、更新・解体、太陽光パネルのリユース・リサイクルに至るライフサイクル全般にわたりワンストップでサービスを提供、協力して全国の太陽光発電所をサポートし、循環型社会と脱炭素社会の実現に貢献していく考えだ。