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豊かな海づくりと下水道 兵庫県は28カ所の処理場で季節別運転 明石市一歩進めて栄養塩供給を季節別から通年へ

豊かで美しい里海再生目指す兵庫県

ブルーカーボン、水産資源、生物多様性など、日本の海のポテンシャルに大きな注目が集まっている今、放流海域の水質保全の一翼を担ってきた「下水道」に新たな役割が期待されている。豊かな生態系の確保と持続可能な「豊かな海」づくりのために必要な「栄養塩(窒素、リン) の供給」だ。2023年3月には国土交通省が「栄養塩類の能動的運転管理ガイドライン(案)」を公開して後押しを始めており、栄養塩供給に能動的な取り組みは各地に広がると予想される。「基準値を超えずに必要な栄養塩を供給する」運転は決して簡単なことではないが、瀬戸内海に有数の漁港を持つ兵庫県では国の動きに先駆け、19年に条例を改正して「規制から管理へ」と舵を切り、県内28カ所の処理場で取り組む。中でも08年に試験運転を開始するなどとりわけ早くからこの問題に着手した明石市の処理場では、季節別運転から通年運転へと一歩進めて栄養塩の供給を行っている。

豊かな海づくりと下水道 兵庫県は28カ所の処理場で季節別運転 明石市一歩進めて栄養塩供給を季節別から通年へ 豊かで美しい里海再生目指す兵庫県_杉山課長(左)と増田さん
杉山課長(左)と増田さん

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