併設・バイオガスプラント 一日1トンの食品廃棄物を電気や水等に
併設のバイオガスプラントでは、万博会場内から出た生ごみを発酵分解し、館内で有効活用している。
プラント内には、生ごみを分解しバイオガスを発生させる「メタン発酵設備」のほか、受入・前処理、汚泥処理、排水処理、脱臭などの各種設備と、発生させたバイオガスを有効利用するためのCO2分離装置やバイオガス発電機を備えたガス利用設備がある。処理能力は一日1トンで発電能力は25キロワット。
微生物の働きでごみがエネルギーを作り、排水までも再利用する資源循環。通常は見ることができないプラント内を設計者のガイド付きで見学できる「バイオガスプラント見学ツアー」も開催される。
ツアーの前半では、生ごみがメタン発酵や生物処理によって「電気」「CO2」「養分」「水」へと生まれ変わる過程を写真や実物のサンプルを見せて説明し、LIVEカメラの映像でバイオガスが発生している様子も見せる。後半は実際に機械を間近に見ながら、設計者に質問ができる。
プラントを設計・建設したカナデビアの担当者は「屋内の機械類を見ることができるのはツアー参加者の方々のみ。実際に稼働しているプラントを見て、環境問題を考えるきっかけにしていただきたい」と意気込む。
ツアーは所要時間約30分で、4月から10 月12日までの間に計27日(1日2回)を予定。参加には、入場チケットと予約サイトでの事前予約が必要。詳細は、日本館公式サイトもしくは大阪・関西万博チケットインフォメーションへ。