特別寄稿 ◎ 「国連2023水会議」 グローバルウォータ・ジャパン代表 (国連テクニカルアドバイザー) 吉村 和就

国連2023水会議が3月22~24日までニューヨークの国連本部で開催された(写真)。水問題に特化した国連水会議は1977年アルゼンチンのマル・デラ・プラタ会議以来46年ぶりである。今回の会議は約170カ国、参加者7千人など、かつてないほどの盛り上がりを見せ成功裏に終わった。国連の会議は、ともすれば声明だけで終わり、NATO(No Action Talk Only)と揶揄されるが、今回は各国の拠出金額まで明らかになった。(もちろん不十分であるが)国連本部勤務の経験のある筆者にとり、今までの国連での日本政府発表は、ともすれば外交官による原稿の棒読みが多かったのに比べ、首相特使としての上川陽子衆院議員や、熊本市の大西一史市長のスピーチは、自ら水問題に取り組んできた実績を背景に力強く演説し、聴衆に大きな感動を与えた、日本人として誇れる水会議であったと思っている。

特別寄稿 ◎ 「国連2023水会議」  グローバルウォータ・ジャパン代表 (国連テクニカルアドバイザー)   吉村 和就_国連2023水会議開幕(筆者撮影)
国連2023水会議開幕(筆者撮影)

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