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新年賀詞交歓会 ヘリウムガス不足に対応

日本環境測定分析協会は11日、新春交歓会を東京都千代田区の霞山会館で開催した。冒頭あいさつした上東浩会長は、「2020年以来の開催であるが、その間ロシアのウクライナ侵攻で、分析で用いるヘリウムガスの不足が深刻となり、業界に大きな影響があったが、環境省と対応を進めている」と述べた。

また、協会が来年4月に社団法人の認可から半世紀を迎えるため、「今年は50周年記念の準備を行うとともに、若い人達が環境測定分野に入りたいと思ってもらえる魅力ある業界にしないといけない」と述べた。

その後、乾杯の発声をした松村徹顧問は、ヘリウム不足について、米国輸出規制の対応で2年前に対策委員会を協会内に設けた後、日本環境化学会と共同で一部の公定法をヘリウムから水素にする改定作業を環境省と行っていることを紹介。現在、そのパブリックコメントが終了し、来月には最終の委員会が開催される予定であるとした上で、「ヘリウム使用削減の突破口ができたと思う」と述べた。

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日本環境測定分析協会 上東浩会長