生物学×環境~大学の研究室より~2‐(18) はなむけにいただいた花たち
3月は卒業シーズン。社会人になる旅立ち、新しい学校へと進学する旅立ち、さまざまな状況があるでしょう。すぐ先に待っている新しい未来、そこに期待を感じます。一方でこれまでの身近な人たちとの別れを伴う、どこか物悲しさも感じます。そんな時に花束が贈られると非常に気持ちが安らぎ、嬉しいものです。感慨深く一緒に過ごした時を顧みながら、花が醸し出す新鮮さや華やかさからエネルギーをもらい、期待を胸に頑張ろうという気力が湧いてきます。このとき読みは同じですが花向けの花ではなく、〝鼻〟向けの花と書きます。それは昔旅立つ方の無事を願って乗っている馬の鼻を、見送る人たちがこれから目的地の方向に向けたことに由来するからです。

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