トップランナーに聞く(36)吉川油脂 代表取締役 吉川 千福 氏 SAF事業化へ「オールジャパン」で取り組むべき
廃食用油の価格高騰で回収システムが壊れる懸念も
2050年カーボンニュートラルに向けて、国内でもSAF(持続可能な航空燃料)への期待が高まっている。従来のジェット燃料が原油から精製されるのに対し、SAFは廃食用油、サトウキビなどのバイオマス燃料や、都市ごみ、廃プラスチック等で生産されるため、60~80%のCO2削減効果がある。なかでも注目されているのが廃食用油で、来年、再来年には廃食用油を原料としたSAF製造プラントが相次いで稼働する予定だ。長年廃食用油のリサイクルに取り組んできた吉川油脂は、そうした中の一つであるENEOSのプロジェクトに協力し、SAF製造に向けた廃食用油回収スキームの構築に挑む。「オールジャパンで取り組むべき」とする吉川千福社長に、SAFの展望、課題などを聞いた。
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