生物学×環境~大学の研究室より~2‐(20) 植物も夏バテになるのか 

猛烈な暑さが続いています。汗を出すなどして体温を下げようとしますが、人間の体温に近い気温となって効果は薄く、汗の出方も異常になって熱中症になりやすくなります。さらに冷房の室内と外気温との差によって自律神経の働きが不調になる、睡眠不足になるなど危険な要因が増え、気をつけなければいけません。人間は快適な温度下で、かつ運動をしていなくても、毎日一定のエネルギー、基礎代謝量を消費します。それは心臓や肺、そして脳は一日寝ていても、常時働くための必要なエネルギーとなります。さらに起きて通常の活動が加わるうえに、このような猛暑にさらされると、心拍数や呼吸数が上がり、神経も変調するなどかなりのエネルギー消費が必要となります。

生物学×環境~大学の研究室より~2‐(20) 植物も夏バテになるのか _ヒートアイランド現象による葉の色の変化。最近国内の共同研究によって都市の高温環境によってカタバミの葉が赤いものが出現する傾向があることが示されました(写真は東大駒場キャンパスにて)
ヒートアイランド現象による葉の色の変化。最近国内の共同研究によって都市の高温環境によってカタバミの葉が赤いものが出現する傾向があることが示されました(写真は東大駒場キャンパスにて)

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