政策的メリット付与が重要 住民関与の自然再生アプローチで 国際NPO、森林再生の第一人者

国際的なNPOの国内組織であるワールド・ビジョン・ジャパンは11日、東京都中野区で「気候変動が開発途上国の人々に与える影響と対策」をテーマにシンポジウムを開いた。森林再生の第一人者であるトニー・リナウド氏をオーストラリアから招いた基調講演「森を再生し、希望を取り戻す」は、従来さまざまな要因で失敗することが多かった植林に代わり地元住民を主体として協働する自然再生アプローチ「FMNR」を紹介。アフリカ・ニジェールだけで計600万ヘクタールの森林を再生した自身の実績を述べた。リナウド氏はこの手法で現地農家の収入や防災面でさまざまな効果を上げたが「人々は自分の土地なのに収穫を得られない、インセンティブがない(という状況を我慢しなければならない)。政策的にメリットが得られる促しがあればさらにメソッドは広がっていく」として公共の支援の重要性を訴えた。

政策的メリット付与が重要 住民関与の自然再生アプローチで 国際NPO、森林再生の第一人者_講演するリナウド氏
講演するリナウド氏

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