国交省 分散型システムの公募開始 上下水道一体技術実証事業

国土交通省は5日、2025年度の上下水道一体革新的技術実証事業(AB‐Cross)について、「分散型システム」の公募を開始した。対象となるのは中山間地域などで用いる小規模な水供給システムで、飲用水を供給する技術または汚水処理機能を併せ持つ技術。能登半島地震の被災地を実証地にした公募は実施済みで、2月28日にWOTAと石川県珠洲市が「住宅向け小規模分散型水循環システムの地域展開実証事業」を行うことが決まった。今回の公募は、実証地を能登半島に限定せず、全国を対象にする。

実証事業費の上限は3億円。公募の締め切りは4月9日。学識者等から成る委員会の審査を得て、決定する。

上下水道一体革新的技術実証事業(AB‐Cross)は、水道革新的技術(A‐JUMPプロジェクト)と下水道革新的技術(B‐DASHプロジェクト)を横断する技術実証事業。25年度は、分散型システムのほか、効率的な耐震化技術、ダウンサイジング可能な技術について実証事業を行う予定。