高専生がアイデアを競うインフラテクコン表彰式
全国の高等専門学校(高専)の生徒が地域の課題を発掘し、それを解決するアイデアを競う「インフラマネジメントテクノロジーコンテスト」の第5回大会の表彰式&交流会が5日、日本科学未来館で開催され、高専生、協賛企業など約130人が「インフラ」をキーワードに交流を楽しんだ(写真)。
今大会は過去最多の41チーム・22校が参加し、空きカーポートのバス停利用によるまちづくりを提案した石川高専のチーム「うちけん」がグランプリを受賞。指導教員の内田伸准教授(建築学科)は「学生自身が役場や地域の高齢者をインタビューし、地域の困りごとをリアルに感じることができたことや、いろいろな人からいろいろ質問を受け、その答えを考えることでアイデアのフレームが広がったことが良かった」と受賞の喜びを語った。
また、能登半島地震と同じことが起きてほしくないという思いをもとに、災害に強いまちづくりのアイデアを提案した同高専のチーム「まこLab」が準グランプリを受賞した。チームリーダーで5年生の大平碧人さんは「将来は教員になり、未来の学生に土木防災の重要性を伝えていきたい」と意気込んでいた。
その他、水インフラ関連の高専名(チーム名)提案名は次の通り。
▽木更津高専(水道を止めるな!)小口径塩ビ管継手の漏水に対する不断水補修具の試作開発(チャレンジ賞)▽津山高専(暗渠の安全守り隊)平時も緊急時もみんなの安全を守る暗渠点検ロボット▽旭川高専(チームぽんぽんぽんきち 最終章)埋まっている消火栓が見えるんです―上下 水道3Dプラットフォームのその先へ―(地域賞)▽長岡高専・香川高専(米もあるけどうどんも食べればいいじゃない)ため池が匠の技で輝く! 幸せすぎて草‐DX‐▽福島高専(排水の陣)Aqua-Resilience(地域賞)▽石川高専(健康優良児)どいね! この水飲めるんけ?~AIで能登復興~▽呉高専(たにけんっ!!!)牡蠣殻で下水処理に革命を!!(チャレンジ賞)▽豊田高専(人孔の乱)座るインフラ~マンホールチェアー~