寄稿 ◎ グローバルウォータ・ジャパン代表(国連テクニカルアドバイザー) 吉村和就 英国「上下水道民営化は成功」に疑問符
テムズ社の経営破綻直面で明らかになった課題
1989年、当時のサッチャー政権主導で英国の自治体水道が全て民営化された。中でもテムズウォーター(Thames Water)は英国最大の上下水道企業で、顧客数1550万人(英国人口の約25%)に飲料水と下水処理・廃水処理サービスを提供している。年間売り上げは約25億ポンド(邦貨換算4900億円、2024年)。しかし負債総額が190億ポンド(約3兆1千億円)に膨張し経営危機に直面している。

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