「ヘリウム代替ガス研究委員会」の成果を公開 日本環境測定分析協会

環境測定分析においてはこれまで、公定法としてガスクロマトグラフ質量分析法(GC-MS)のキャリヤーガスなどにヘリウムガスのみが指定されていた。だが、ヘリウムガスは世界的に需給逼迫が問題となっており、安定供給が危惧されている。こうした中、日本環境測定分析協会は2020年度に「ヘリウム代替ガス研究委員会」を設置し、日本環境化学会と連携して「 シマジン・チオベンカルブ(農薬)のガスクロマトグラフ質量分析法」にヘリウムガスの代替に水素ガスを活用できないか検討を行った。その成果が環境省の分析法検討委員会で動議され、ヘリウムガスだけでなく水素ガスも公定法に適用できることとなり、2023年3月13日に「水質汚濁に係る環境基準についてシマジン及びチオベンカルブの測定方法の改正」を公布・施行した。日本環境測定分析協会は同研究委員会において検討した成果の詳細に最新の情報を集約し、技術参考書の第二版として改訂、7月1日からホームページ(https://www.jemca.or.jp/comminfo/he-research/)で一般公開した。

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