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大阪湾の藻場再生 府から事業採択 住友大阪セメントなど 

住友大阪セメントとそのグループ会社のSNCは23日、「大阪府万博会場周辺海域ブルーカーボン生態系創出事業補助金」公募に応募し採択されたと発表した。「豊かな大阪湾」の実現に向けた同府のプロジェクトで大阪湾沿岸を藻場で取り囲む「大阪湾MOBAリンク構想」の一部。種糸を筏で中間育成し耐食性を持たせた海藻の幼体を移植することで藻場を確実に造成する。中間育成した着脱式藻場増殖プレートは固定用のネジ付き専用鉄板を用いて消波ブロックへ固定する。_ 大阪湾の藻場再生 府から事業採択 住友大阪セメントなど 

事業はカネカ、レンゴーの協力のもと、地元の種糸生産会社であるうずしお食品と向海産(いずれも徳島県鳴門市)、研究機関の徳島県立農林水産総合技術支援センターと連携し最先端の海洋生分解性素材を採用した。この素材は石油由来ではなく全て天然由来で、海洋中の微生物によってゆっくりと分解され、無害化される。

大阪湾MOBAリンク構想は2025年の大阪・関西万博開催に合わせて万博会場周辺海域にブルーカーボン生態系を創出する。各社の保有する技術を活用し貢献していく考え。住友大阪セメントらは20年以上前から独自の磯焼け対策製品を開発し海洋環境の保全に取り組みその中核技術である着脱式藻場増殖プレートは30万枚以上の納入実績がある。