生物化学的測定で迫るPFAS汚染の実態(11/1)

国民の関心を集めている“PFAS”は、炭素とフッ素で構成されるペルフルオロアルキル化合物とポリフルオロアルキル化合物の総称であり、1万種類以上の物質があるといわれています。PFASのうち、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とペルフルオロオクタン酸(PFOA)は、難分解性、高蓄積性、長距離移動性を示すことが科学研究を通じて明らかとなり、国内で規制やリスク管理が進められています。PFASの中には、PFOSやPFOAと同様の性質を示すことが懸念されているものがあります。そのため、当面対応すべき候補物質の整理や存在状況の調査、健康影響に関する科学的知見等の収集が必要です。本シンポジウムでは、PFAS汚染に関する環境行政の取り組みを共有したうえで、健康影響に着目したPFAS研究の取り組みを紹介し、当該問題の理解を深めたいと思います。
13:00-13:05 開会の挨拶
鈴木 剛(国立環境研究所 資源循環領域 資源循環基盤技術研究室 室長)
13:05-13:30 講演1「有機フッ素化合物(PFAS)に関する環境省の取組」(オンライン発表)
吉崎仁志(環境省 水・大気環境局 環境管理課 有機フッ素化合物対策室長)
13:30-14:05 講演2「PFAS 研究の現状と課題 -曝露と健康影響-」
藤井由希子(第一薬科大学 薬学部 健康・環境衛生学講座 教授)
14:05-14:10 休憩
14:10-14:45 講演3「PFAS による PPARα活性と妊娠マウスへの曝露が仔肝臓に及ぼす影響」
小島弘幸(北海道医療大 衛生薬学講座 教授)
14:45-15:20 講演4「PFAS の毒性研究―主に水生生物を中心に―」
石橋弘志(愛媛大学大学院農学研究科 教授)
15:20-15:25 休憩
15:25-15:50 講演5「PFAS を検出するイムノアッセイの開発に向けて-PFAS コンジュゲートの生物化学的測定研究会展開-」
澤田石一之(合同会社カーバンクル・バイオサイエンテック チーフエグゼクティブ)
15:50-16:15 講演6「PFAS を検出するバイオアッセイによる影響指向分析」
鈴木剛 (国立環境研究所 資源循環領域 資源循環基盤技術研究室 室長)
16:15-16:40 講演7「メダカを用いた PFAS 汚染の全国調査」
鑪迫典久(愛媛大学大学院農学研究科 教授)
16:40-16:55 総合討論
鈴木 剛(国立環境研究所 資源循環領域 資源循環基盤技術研究室 室長)
16:55-17:00 閉会の挨拶
鑪迫典久(愛媛大学大学院農学研究科 教授)
18:00-20:00 交流会(参加希望者のみ、会場近郊にて開催予定)
イベント詳細
日時 |
2024-11-1(金)開催/生物化学的測定研究会 13:00〜17:00 (受付 12:30〜) |
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場所 |
対面とオンラインによるハイブリッド形式 国立研究開発法人国立環境研究所 〒305-8506 茨城県つくば市小野川 16-2 大山ホール内中会議室 |
主催 |
生物化学的測定研究会 |
共催・後援 |
後援:国立環境研究所 |
お問い合わせ先 |
生物化学的測定研究会事務局(担当:油谷) 〒230-8504 神奈川県横浜市鶴見区下末吉2-1-1 株式会社森永生科学研究所内 E-mail:basj@morinaga.co.jp HP: http://www.basj.info |