東風西風(2026年1月28日)

コンビニをはじめ、スーパーの総菜やお弁当のコーナーを見て最近気づいたのだが、棚に空きがあることが目立つ。かつて食品メーカーは、陳列棚に自社の商品が並べられる機会が増えることが販売増に直結すると考えており、陳列棚のスペース確保が重要だったし、店側も棚を空けないように商品補充を定期的行っていた▼食品廃棄物を対象にバイオガス発電装置を開発している某メーカーの担当者が、食品ロス削減の動きの高まりで、食品廃棄物自体が今後増えていかないのではと言っていた。コンビニやスーパーのこうした変化が彼の予想を証明しているようだ。個人的には陳列棚に商品がない店よりも陳列棚に商品が潤沢にある店の方に足が向くと思うが、売れ残りを出さないという方針が食品業界や小売業界に浸透してきている▼コンビニのファミリーマートが昨年10月からおむすびや弁当の値下げ商品に「たすけてください」という言葉を添えた涙目がデザインされたシールを貼り付けている。値下げシールに金額だけを記すのではなく、「顧客の心に届くメッセージ」を加えることで、共感を得ながら食品ロス削減に取り組もうというものだ。食品ロス削減を自然に消費者が意識できるような環境も整いつつある。(平)