東風西風(2026年1月14日)
気候非常事態ネットワーク(CEN)名誉会長の山本良一東京大学名誉教授は7日、CENの設立5周年と今後の課題をテーマとする文章をCENのウェブサイトにアップしたが、そのなかで、CENでは今年、英国にならい、日本でも気候および自然の危機に関する「国家緊急ブリーフィング」を開催する予定だとしている▼山本名誉会長によると、英国では昨年11月27日、気候危機の厳しい現実を受け、ロンドンのウェストミンスター・セントラルホールで同ブリーフィングが開かれた▼これには、1046名の科学者が公開書簡を通じて政治リーダーに出席を要請し、約130名の議員を含む計1250名が参加。10名の専門家が気候変動やエネルギー、経済、安全保障などについて、科学的根拠に基づく包括的なブリーフィングを行い、その内容を広く国民に共有するよう公共放送を含むメディアに対し提言が出された▼山本名誉会長は、同ブリーフィングが気候変動を環境分野の課題にとどめず、国の安全保障・経済戦略・社会の持続性を左右する国家的課題として再定義する契機になったと指摘。日本でも社会全体が科学的エビデンスと共有認識に基づいて行動する重要なステップになるとしており、その成果が期待される。(工)