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東風西風 とうふうせいふう

「世界のごみを消していくこと。これだけ汚してしまった地球を自分たちの手でもう1回綺麗に掃除をすべきだ。世界の猪木にしかできないこと、『どうだー』と大きな声を出せる日がもうすぐそこまで来ています」。10月1日に79歳で死去した格闘家のアントニオ猪木氏が9月中旬に自身のYoutubeチャンネルの中で語った最後の言葉だ▼スポーツやエンタメの世界で名を残す人たちは、災害やコロナ、戦争といった社会生活を脅かすような事象に直面すると、一般の人よりも重く受け取ることが多いと感じる。自らが身を置いている華々しい世界とは真逆となった現実を目の当たりにするからであろうか。ただ、いざ解決に向けてアクションを起こす時はダイナミックだ。穿った見方をすれば、彼らが起こす行動はパフォーマンスと受け取られがちだが、猪木さんのようにその時だけではなくライフワークにまでしてしまう人も少なくない。もちろん猪木さんは起業家だけにそこにビジネスの芽が出ることも予見しているであろう▼環境問題解決に意欲を持ち続けていた猪木さん。「消費税に延髄斬り」のようにキャッチーな決め台詞を従えて世界のごみ問題解決に向けてもうひと暴れして欲しかった。ご冥福をお祈りします。(平)