東風西風(2026年7月22日)

高度経済成長期に集中的に整備された下水道は更新時期を迎えており、災害の激甚化や人口減少による経営環境の変化も重なり、持続可能な事業運営は喫緊の課題となっている。こうした中、今国会で改正下水道法が成立した。道路陥没事故などを教訓に老朽化対策を着実に進めるとともに、対策の基盤となる経営体制の強化を図ることが柱だ▼下水道は整備から維持管理へと移行している。今回の法改正は、国と自治体が連携して、安全性を最優先に下水道を次世代へつなぐ、新たなステージに踏み出す大きな一歩といえる▼この制度改革を支え推進力の一つになるのが、下水道関連の技術・機器やサービスだ。それを目の当たりにできる絶好の機会が、8月4日から東京ビッグサイトで開催される下水道展▼国内最大級の下水道関連イベントには、最新の点検・調査技術、DXやAIを活用した維持管理、防災・減災を支える製品・サービスなどが一堂に集結する。現場の課題解決に向けた技術革新を体感できるだけでなく、自治体や企業、研究機関が知見を共有し、新たな連携を生み出す場としても大きな役割を担う▼下水道事業に関わらない人にこそ会場を訪れ、私たちの暮らしを支える見えないインフラへの関心と理解を深めてもらいたい。(宜)

おすすめ記事 recommend