東風西風(2025年11月26日)
本社主催「環境と福祉を考えるラオスツアー」で、先週東南アジアのラオスの首都・ビエンチャンを訪問した。偶然にも愛子さまの公式訪問と同時期だった。愛子さまの訪問で今回注目を集めたものの、多くの日本人にとってラオスはそれほどなじみの深い国とは言えないだろう。私自身も初ラオス、ほとんど予備知識のないままで、少々不安も抱えての訪問だった▼実際行ってみると、とても治安が良く、人々はまじめで温厚、食べ物もおいしくとても良い国という印象。何より街にはほとんどごみが落ちてなく、ごみに対する意識もしっかりしているのかな、と感じた▼しかし、市の埋め立て処分場を視察に行って愕然。広大な敷地に生活ごみと産業廃棄物が分別されないまま、無造作に積み上げられている。大量のハエが飛び交い、足元にはウジが。そして、捨てられているものの中には多くのプラスチック類も見られる。ごみはすでに処分場の入り口付近にまで来ており、もう奥の方には行かれない状態だとか▼ラオスは、食べ物は残さず食べ、捨てるものは土に還るという文化だったが、経済発展でさまざまな種類のごみが増え、それがこうした状況を生んでいる。日本の資源循環業界等が貢献できることが多くあると感じた。(心)