東風西風 とうふうせいふう

東京都、特に23区内は坂やくぼ地が多い。その立地条件から昔はごみの最終処分場だった場所があったのではと、暇なときに調べてみると、意外にも近所に1932(昭和7)年から60年までの28年間ごみが埋め立てられていた場所があった。東京都環境局が公表している廃棄物最終処分場の変遷には記されてない処分場で、もしかしたら都内にはここ以外にも廃棄物処分場だった場所があるかもしれない。今回該当したこの場所は現在公園や小学校になっており、全く違和感なく自然に溶け込んでいる▼最終処分場は埋立完了後2年以上の観測期間をおいて、浸出水水質、ガスの発生、埋立内部温度、沈下などの廃止基準がクリアできれば廃止することができる。その後、自然公園、運動場やゴルフ場、スポーツ施設、最近では太陽光発電所など、多面的な跡地利用が可能になる▼廃棄物最終処分場は人の健康や周辺環境に影響を与えなければ、基本的には廃止前から利用することが可能だ。この場合は工事で発生した土(最終覆土材)で埋め立てるという▼残余年数をできるだけ延長させたいという流れのなかでまれだとは思うが、跡地に地域住民に望まれる施設を建設する予定があれば、少し早めに埋め立てを終えるのもありだと思う。(平)