PFASをどう恐れるか 特定物質の「量」見極め適切な判断を 〝レガシー〟の対策に協力 FCJに聞く
有機フッ素化合物(PFAS)をどのように恐れれば良いか。医療機器や半導体など多くの製品に使われるPFASは、その高い有用性で文字通り現代文明を支えている。人への有害性が確かめられた一部のPFASも国際的に製造や輸入が禁止され、追加の物質も手当てされる見通し。着実に対策が進むなか、かねて難分解性や蓄積性などの特性から健康リスクを推定する「予防原則」で1万種超の全てのPFASを規制する欧州の動きもある。総PFASという文明大の巨体を一くくりに規制する大縄は、その長さで人類の活動も縛りかねず、それくらいPFASは恐れられている。他方、「冷静に判断しなければならない」と国内の業界団体、日本フルオロケミカルプロダクト協議会(FCJ)のメンバーは語る。「総PFASを縛るなら現代生活を断念するのか。そうでなければPFASの影響を科学的に理解する努力が必要だ」と、本来恐れなければならない事態を見極めようと手を尽くす。何を、どう配慮するべきなのか。FCJに取材しPFASを正しく恐れる糸口を探った。

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