海プラ汚染ゼロへ「条約化」支援 進次郎議連、安倍氏の遺志継ぎ
2050年までに海洋プラスチックごみの新たな汚染ゼロを目指し、87カ国と地域が国際合意した「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を推進する自民党の議員連盟(会長=小泉進次郎元環境相)は14日、国会内で総会を開いた。
19年の20カ国・地域(G20)首脳会議(大阪サミット)で採択された同ビジョンの提唱者で議連最高顧問を務めた安倍晋三元首相の遺志を受け継ぎ、日本がビジョンの国際条約化に向けて主導的役割を果たせるよう政府を支援することを申し合わせた。会合には小泉氏、元大阪府知事の太田房江経済産業副大臣、勝俣孝明農林水産副大臣、柳本顕環境大臣政務官(衆院近畿ブロック)ら十数名が出席した。今回は、名称を「海洋プラスチック対策推進議連」から「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン推進議連」に変更して初の総会となった。
条約づくりは今年3月の国連環境総会で政府間交渉委員会(INC)の設置などを決議し始まった。24年末までに作業を完了し、25年に条約を国連で決議する予定。14日の総会後、小泉氏は記者団に「安倍氏の遺志を引き継ぎたい」と語った。

