安全・安価な消毒液「オゾンナノ水」開発 新潟大
新潟大学の滝澤史雄歯科医師、土門久哲准教授、寺尾豊教授らの共同研究グループは11日、ナノ技術を使って空気と水から生成したオゾンナノ水が細菌を殺菌し、その毒素を分解することを明らかにした。オゾンは空気中で分解されて酸素に戻るため、安心・安価な消毒液として使用できるという。オゾンを24時間以上水中に維持し実用レベルで消毒効果を持続させられた。成果は国際科学誌「PLOS ONE」のオンライン版に掲載した。
ナノ技術を使って空気中の酸素から生成したオゾンガスを水中に分散させることで、オゾンナノ水を生成した。医療現場での消毒や感染予防、食品産業での衛生管理などさまざまな分野での実用化を目指す。
オゾンナノ水は空気由来のオゾンと水のみを原料とし、生成装置を一度導入すれば環境への害もなく長期的・大量に生産できる。
安価に製造できるため発展途上国での感染症や食中毒の予防にも使える。