kankyo_850150

東京大学・江崎浩教授に聞く 「アズイズ」止め社会システム再構築へ DC、ごみ処理施設と共通の可能性

増大しつづけるデータ処理の需要に多くの電力が費やされている。わずかな期間で今後さらに膨れ上がる見通しの電力使用に伴う温室効果ガス(GHG)排出をどう抑えるのか。情報通信業をはじめとする産業界の努力が続けられているが、データ処理を担うデータセンター(DC)だけで現時点の国内全ての電力消費を大幅に超えかねない見通しに対し確定的な対策は未だ打ち出されていない。業界に詳しい東京大学情報理工学系研究科の江崎浩教授は「アズイズ(現状のまま)では日本のエネルギーシステムは破たんする」と述べる。一方「テクノロジーには必ずブライターサイド(光の面)とダークサイド(影の面)がある。東京電力福島第1原子力発電所事故を引き起こした核関連技術が代表的だが、情報処理・通信技術の粋を集めたデータセンター(DC)ももちろんそうだ」として「これまで以上に使える技術を最大限使い社会全体で最適化を進めればDCのエネルギー問題を切り抜けられる」と明言。〝ごみ処理施設〟にヒントを得た独自の構想により業界の未来に目を凝らしている。

東京大学・江崎浩教授に聞く 「アズイズ」止め社会システム再構築へ DC、ごみ処理施設と共通の可能性_地域エネルギーセンターとしてのごみ処理施設(出典・環境省)
地域エネルギーセンターとしてのごみ処理施設(出典・環境省)

全文を読むには
有料プランへのご登録が必要です。

記事本文残り85%

続きは有料会員にお申し込み
いただいた後、
記事をお読みいただけます。

  • 「有料会員」になると購入手続き不要ですべての記事を閲覧できます。
  • 新聞購読者の方はお得な「プレミアム会員」も選べます。
  • 初月無料で有料会員に登録できます。