シャオリュウの中国環境ウオッチ(124) 地球環境戦略研究機関(IGES)北京事務所所長 小柳 秀明 新体制での全人代開催
今年も3月5日から11日までの7日間、北京の人民大会堂で全国人民代表大会(「全人代」、国会に相当)が開催された。日本の通常国会の会期150日間と比べると著しく短いが、3月の全人代は全国の代表約3千人を一堂に集めたいわば「総会」で、通常の法案審議等は常設の全人代常務委員会および民族委員会、財政経済委員会、環境資源保護委員会等の各専門委員会を開催して審議される仕組みになっている。3月の全人代では毎年、首相がほぼ全文を読み上げる政府活動報告(所信表明演説に相当)のほか、国民経済と社会発展計画執行状況等の報告、中央および地方の予算執行状況等の報告などについて審議される。また、5年に一度、次期5カ年計画についての審議・承認が行われる。その他、憲法改定等の重要法案の審議が行われることもある。今年は国務院組織法改定案について諮られた。

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